陰として豪雨

理系浪人生の日記→理系東大生の日記

弐話 これまでの話(後編)

(4)秋(2019/10-12)

夏模試の結果を受けて、予想以上に成績が芳しくない現実に気づきました。夏休みに理科をひたすら演習したので、理科は夏模試時点よりもできるようになっている気がしていました。入試当日まであまり時間も残されていないということで、理科は学校の授業での演習を基本にして、秋模試までにひたすら夏の自習と学校の授業の復習をしました。教科ごとに述べると、英語はTarget1900Rと速読英熟語の音読をひたすらおこない文法の勉強は諦めました。数学は様々な大学(京大阪大東北大名大医科歯科早稲田等々)の極限微積の問題を解いていました。物理は重要問題集を捨て「はじめて学ぶ物理学」(吉田弘幸)を読むことにしました。この書籍は堅い教科書のような体なのですが、著者がTwitter上で有名なかの吉田弘幸さんだったので買ってみました。結論から言って読みこなすには時期が遅かったです。高三はじめごろまでに読めればもっと違ったのかもなと思いました。2020入試ではこの本で直接言及されているような内容も出たので、読み込んでおけば……と後悔しました。化学は「化学の新研究」の無機化学の箇所をひたすら読みました。化学の理論はほぼ把握してあとは計算だけ習練すればよい気がしていたので、暗記する内容を日々確認するという方針で勉強をし、手を動かす演習を怠っていました。国語は本当に何もしていません。試験前に単語帳見るくらいでした。
秋模試はどうだったかと言うと……駿台B(A)河合Aでした!これで完全に油断しましたね。B(A)というのは採点ミスが一か所あってそれが影響するためで、まあ完全にボーダー上にいたってことです。ここまでで受験勉強への気合の入れ具合は60%くらいの感覚だったので、直前期に100%出せば合格できるなと思いました。完全にダメな奴ですね。「模試の判定は当てにできない」とはよく言いますが、周りをみてる限りかなり信用できると思います。DとEだけで受かる人、Aオンリーで落ちる人、それぞれいるとは思いますが、あくまでレアケースであって大体の場合は実力が反映されます。が、「模試の判定を当てにしてはいけない」と思います。A判定と言われるとどうしても気が緩む人がいます。僕です。成績優秀者冊子の上位にいつも載っているとかなら別ですが、A判定ごときで余裕をもってはいけません。秋模試は国数英がかなり良く、理科がA判定とは思えないゴミ得点でした。もう理科だけやれば受かるなと思いましたよ正直。落ちましたが。
(5)直前期/本番(2020/1-2)

12/21にセンターの対策をはじめました。この辺は記録に残してあったのである程度正確です。12/20までにセンター理科のみ過去問を2年分ほど解いてありましたが、それ以外の過去問は12/21以降に解きました。というより実はあまり過去問を解いてません。12/21から1/9まではセンター対策しかしていませんが、結局消化した過去問は{国語0年数学0年英語0年理科7年(追試も)倫政2年}分でした。数学と国語は青本のセンター問題集(センター模試の過去問集)を一冊解きました。倫政は河合の黒い全統問題集を一冊解きました。1/10からは緑、青、桃の各パックを本番をシュミレーションして解きました。緑はやばかったです。物理20点台でした(笑)。平均して750くらい取れたので、足は切られなさそうだなと思ってそんなに緊張せずに本番に臨めました。
センター試験本番は一日目の科目は正直ちょろかったです。僕の場合、時間に追われるのは数学と理科だったので、もともと二日目が勝負という心づもりでした。2日目は数ⅠAはなかなかうまくいって(実際はそんなによくもなかった)、さあⅡBかかってこい→爆死。でした。計算多すぎめんどくさすぎ。焦燥して理科を迎えました。理科の時間はアドレナリン出まくりで、物理も化学もいつも50分くらい解くのにかかっていたのですが、本番は20分くらいで最終ページに到達。そして見直していくと、ミス続発。完全にパニック状態だったんですね。疲れきって自己採点もしませんでした。手ごたえは750点くらいだったのですが、翌日学校で自己採点すると、9割超え東大換算100も超えていました。またまた完全に油断させに来ましたね。
センター後は余裕綽々で、なんと2/6までまともに勉強しませんでした。これ完全に敗因の一つですね。学校の授業もなく、塾にも通ってなかったので、周りに触発されるということもなかったです。2/6からは一日一年分程度のペースで過去問消費をはじめました。国語と英語はほぼ解いてません。最終的に数学と理科20年分を解きました。理科の2010前半までの過去問は簡単です。物理は2010後半から量が多くて難しいです。化学も00年代はびっくりするほど量も少なく簡単です。それはわかっていたのですが、やっぱり過去問で50/60点とかとれると自信ついちゃいますよね。この時点でもはや時すでに遅しだったとはいえ、理科に謙虚に向き合うべきでした。反省。
そうして迎えた本番。僕の中では理科さえ切り抜ければ合格は堅いという状況でした。一科目目国語、わかる、わかりすぎる、これ満点や。二科目目数学、はいはい取れる問題はありますね、はい3完+α。三科目目理科、僕は化学から解いたのですが、問題一の構造決定がわからなくて焦りました。結果化学で85分超過しました。しかも化学の開示悪かったんですね。四科目目英語、無。正直理科で結構メンタルブレークしました。
合格発表までの間、不毛とはわかりつつも毎日のように自分の得点を計算してしまいました。国語50英語75数学60物理10化学35くらいの感覚(解答は怖くて見れませんでした)だったのでギリ受かっているだろうなと思いつつ、合格発表はよとおぼつかなしの心情でした。
3/10不合格発表。思ったよりも無でした。まあもう一年やるか、くらいの感情しかありませんでした。予想外過ぎて。開示は各科目四捨五入すると、センター100国語60英語70数学40物理20化学20で、合計約310でした。数学と化学が悪い方に誤算でした。