伍拾弐話 化学の参考書問題集について
化学は物理とも引けを取らないくらい苦手なのですが、化学は物理よりも一人で勉強し易いと思われます。覚えることが主なので。原則はあっても例外的なものや理由が僕にはよくわかんないものが多数なので、結局それは覚えているということになるんだと思います。評価はフィーリングで。
1 原点からの化学シリーズ 評価:30/100
駿台化学のトップ?の石川正明によるこのシリーズは、理論計算から発想法、理論、無機、有機までの分冊5冊構成です。僕は無機と発想法は持ってないのですが、まあどれも評価は高いです。特に化学の計算は講習会の内容を書籍化したもので、計算のテクニックに焦点を当てている類書のない本です。が、僕は計算のテクニックみたいなのが習得できず我流でやってしまうのでなかなか役に立ちませんでした。もともと独学でかつ我流の計算手順を実装していると、それを矯正するのはなかなか難しいということがわかりました。おそらく素直に参考書のテクニックを取り入れるのが正解ですが、僕はできませんでした。とても良い本だとは思うのですが合いませんでした。
2 大学受験Doシリーズ 評価:50/100
これは業界シェアかなり高い参考書だと思います。某理系Youtuberがむかしむかしにおススメしていたのを見て購入しました。彼も言っていたのですが、無機篇の付録の小冊子が良いです。コンパクトにまとまってて運びやすく、試験前とかに詰め込むのに最適です。この参考書は図版でわかりやすく解説しつつ適度に例題を交えている点が良いと思います。内容の網羅性は教科書に若干劣りますが、独学のはじめの一冊としては十分です。ただこれの到達点は共通テストレベルなので、あくまではじめの導入な気がします。小冊子はずっと使えます。
3 化学の新研究 評価:55/100
東大受験生の中での普及率で言えば全科目の中でトップクラスの新研究。クラスに一人は新研究を広げている奴がいるといっても過言ではない。辞書辞書と言われ通読するものではないと言われていますが、僕は無機有機は通読すべきと思います。化学弱者のくせになんなんだって感じですが、読むこと自体はそんなに負担にならないので、読めばいいと思います。理論はガチで苦手なので読む気も起きませんが、ヘンリーの法則の意味が解らないときとかに適当に参照しました。
4 重要問題集 評価:55/100
まともにやった化学の問題集これだけなので、評価の相対的広がりがないのですが、これで必要十分だと思います。無機有機は構造決定以外目で解ける(紙が必要ない)ので電車とかでもできます。
5 化学の新演習 評価:60/100
東大受験生みんなやってるやってないのはお前だけ。問題が難しいとか言われてますが(理論と有機は)全然そんなことないです。平均的難易度で言えば重要問題集と同じ。ただ、問題のセレクトが絶妙で、配列も絶妙なので学習効果が高い気がしてます。僕に効果を見せてほしい。あと理論の気体溶液あたりで絶対萎えるので、そのへんはいったん飛ばすかつまみ食いしていくのが吉だと思います。
6 なんでもいいけど図説 評価:60/100
市販の参考書はほぼすべてカラー写真を載せていないので、Cu(OH)2の青白色沈殿とかAg2Oの褐色沈殿とか言われてもイメージが湧きません。色覚イメージは言語を介することなく記憶することができるし、そこから言語として切り取ることもできるのでカラー図説は有能です。ただ、図説は図説で内容が浅いんですよね。まあ教科書はカラー写真載ってることも多いのでそっちで代用できるかもしれません。僕は教科書もってないのでわかりません。
新研究新演習がオーバーキルとかいうのはどっかの地方国立の入試の話だと思います。少なくとも東大入試では過剰ではないし、普通に求められてる水準なのではないでしょうか。知らんけど。