陰として豪雨

理系浪人生の日記→理系東大生の日記

参拾参話 シュンカン、答え、合わせて

はじまりました。河合塾完成シリーズ。
夏休みという一つのヤマを越え、秋模試、そして本試へ着実な進歩をみたいです。
夏模試の結果はオープン実戦ともにまだ返ってきていませんが、自己採点の感触だと明らかに理科の勉強不足で、特に無機有機あたりは壊滅的に知識が抜けており、それが秋模試までの課題だと認識しています。英語と国語はこのままの力を維持すればどうにか合格点には達しそうな感じで、正直あともうちょっとだけ点数は欲しいんですが、今までほぼ東大対策はしていないことを考えると、あと10点くらいの伸びはあり得ると思っています。数学はできないときの下振れがえぐいので、それさえなければ及第点なのですが、本番で下振れを引いていますし、欲を言えば安定的に60点が欲しい感じです。

物理は、電磁気はともかくとして、力学の実力は相対的にはかなり上昇しているのを実感しているのですが、制限時間内に解くということを考えるとまだまだ未熟です。数学の不安定性を補うためにも、理科で高めの7割を目標にしたいのですが、そうすると、物理化学均等時間配分ではおそらく達成できないと思います。化学はある意味一番安定する科目とも言えて、というのも、小問が多い反面、各小問の連関性が低く雪崩事故が起きにくい側面があります。物理も、各大問で序盤の数問は確保できるとして、後半の問題すべてに手が回れば半分くらいの点数は安定してとれるような気がします。しかし、最大の問題は理科2科目にかけられる時間が異常に少ないということで、180分あれば7割得点もまあまあ現実的ではありますが、僕の場合化学から解くと150分だと物理が見終わらず、物理から解くと化学にほぼ時間が割けずということになり、どうしても完全にとれるところをとりきるということができません。それは受験者みな平等ではありますが、化学が計算や構造決定の試行錯誤で時間をとられることが多い一方で、物理は問題の物理的構造を見抜くまでの時間がかかるということが多いので、短縮できるとしたら物理の方の時間なのかなと思います。苑田さんがシュンカンで解ける、「一秒」でわかる、見える、とおっしゃっているような領域になるべく近づけば物理も60分くらいで終わらせられるのかなと楽観的に考えています。

ただ実は、夏オープン実戦では、苑田物理で習ったことを実践することに頭を働かせすぎて逆に問題を解くのに時間がかかってしまったところが否めないと思います。「たかが数十分の試験場でできることは本当にわかっていることだけなんです」、「初心者のうちは習ったことだけしかできなくて近視眼的」などとおしゃっていたことがまさに当てはまっているという感じです。秋までに物理をモノにしてなるべく化学に時間をさけるようにすること、そして化学は化学で計算が重くない問題、知識問題を確実に解けるような総合的な演習量を確保することを課題としていきます。